天然のすっぽんと養殖のすっぽん

すっぽんには天然のものと養殖のものがあります。
養殖が難しい生き物もいますが、幸いなことにすっぽんは養殖が可能な生き物になっています。
もし、天然のすっぽんだけしか市場に出回っていなかったら、ここまで普及することはなかったでしょう。

そして、とても高級で一般の人には手が出ない食べ物だったかもしれません。
天然のすっぽんは生息地がきれいなところが一番いいでしょう。
泥を吸い込んでいることがありますので、そうした天然のものは、泥臭くないものになっています。

養殖で有名な場所は、浜名湖になります。
うなぎとすっぽんといったとてもユニークな生き物を養殖しているのが、浜名湖になります。
天然のすっぽんは成長するのにとても時間がかかります。

5年以上経ったものでないと専門料理店で使うことはありません。
しかし、養殖のすっぽんは、恵まれた環境にいますので、早くて1年から3年ほどで市場に出回るようになっています。
天然のすっぽんは養殖のものに比べると、筋肉質で鍛えられた体をしていると考えてください。

野生の世界では、えさを食べるために、虎視眈々と獲物を狙っているため、それだけ性格もどうもうになり、動きも俊敏になるというわけです。
もちろん、鍛えられた肉のほうがおいしいのはいうまでもありません。
味というか活きのよさでは圧倒的に天然のものに軍配が上がります。

また、見た目の違いに関していうと、養殖のものは薄い緑をしていることが多く、どのすっぽんもよく似ています。
しかし、天然のものは、茶褐色や黄色などの緑ではなく濃い色をしていることが多いようです。
こちらも生息環境の違いからその色も変わってくるというわけです。

さらに同じような場所に暮らす養殖のすっぽんはよく似た色をしているということになります。
できれば、天然のものを食べたいところですが、現実的なところからいうと養殖のもので我慢をすることになるでしょう。
栄養素はそれほど変わりませんので安心してください。