すっぽんとは生きた化石
すっぽんの姿や形を見てどこか古代の生物を思い出すことはないでしょうか?また、亀とは違って甲羅はありませんが、よく似た形をしています。
すっぽんの歴史はとても古いものです。
その昔には、3000年前の中国の王朝で王に献上されたこともあります。
その当時からとても貴重で高価なものとして扱われていました。
また、強精、強壮などのためにとても大切に使われてきました。
その当時の医学書にもすっぽんの効能などが研究されてきたこともあり、今でも立派な漢方薬として認識されています。
日本やフランスでも同じように古代から天皇に献上されたり、高級料理として最高級の食材として使われてきたわけです。
すっぽんの形からわかるように、進化の過程が残っているものともいえます。
研究によると約2億年前から地球に生息してことがわかっていますが、今も同じ形で残っているものです。
そして、このようなことからすっぽんは「生きた化石」と呼ばれることがあります。
すっぽんは現在では天然のものはあまり見られなくなりました。
少し昔には湖沼や小川、そして、池などに生息していました。
今は日本では一部の地域にしか生息していません。
日本以外では中国、東南アジア、アフリカなどに生息しています。
すっぽんはところ構わず噛み付いてくるイメージがありますが、実際にはどうもうな性格をしているわけではありません。
もし危険な状態になったり、敵がやってきて攻撃してきたりしたときには、噛み付くことがあります。
これは野生の動物には共通している習性だといえるでしょう。
このようにすっぽんはその昔は人類の祖先が生まれる前から、残っている貴重な生き物です。
そして、不思議な形をしていますが、その中身は神秘に満ちています。
今現在でも変わらぬ姿を保っていることは、とてもすごいことですが、天然のものはなかなか手に入らないこともありますので、すっぽんを食べるときにはありがたみを感じて食べるようにしてください。