すっぽんとかめってどう違うのか

すっぽんとかめはよく比較される生き物です。
かめはペットショップや池などでよく見かけますが、すっぽんをみかけることはあまりないでしょう。
ペットとして飼う人もいますが、多くは料理専門店で実物を見ることがあるくらいです。
また、テレビやネットなどで、すっぽんの姿を見ることがあるくらいでしょう。

ではどういった違いがあるのでしょうか？
形などはよく似ていますので、同じ種類のものなのかと思うことがあります。
見た目の違いで一番大きな部分は、硬い甲羅があるかどうかです。

これは見てすぐわかることです。
また、かめの甲羅についている六角形の形はうろこになりますが、こうしたうろこもすっぽんにはついていないのです。
一方のすっぽんの甲羅は柔らかいもので、六角形の模様などもありません。

甲羅の縁から数センチの部分のことをエンペラと呼んで、コラーゲンの固まりになっている部分です。
コラーゲンは、ゼリー状のプルプルとした触り心地になっていますが、この部分が美容や健康にもよいとされている貴重な部分です。
かめにはこうしたものはないので、いかにすっぽんが貴重なものかおわかりになるかと思います。

また、甲羅だけでなく口の部分にも違いがあります。
すっぽんはチューブのような先をした口を持っていますが、歯がないのが特徴です。
歯がないのに噛み付くことができるのは、あごを使って噛み付いているからです。
歯ではなくあごを使っているので、とても強力な力が出せるようになっているわけです。

すっぽんが噛み付くのは自分を守るためですので、不用意ないたずらをしないようにしてください。
野生動物ほど凶暴な性格をしているものです。

怪我をすることがあります。
かめは長生きをする生き物ですが、すっぽんの寿命はそれよりもはるかに短いものです。
ただ、人間と同じくらいの寿命はあるということですから、意外と長生きだといえるのかもしれません。